鈴木章先生のノーベル賞受賞を祝うむかわ町役場
ノーベル化学賞受賞 鈴木章先生、根岸英一先生おめでとうございます。
鈴木章先生のふるさと、北海道むかわ町を訪問しました。
むかわ町は町をあげての祝賀ムード。役場には大きな垂れ幕が掲げられていました。
鈴木先生より競走馬ナカヤマフェスタのほうが目立つと感じるのは目の錯覚でしょうか。
むかわ町の花づくりは24名、アルストロメリア、スターチス、カーネーション、フリージア、トルコギキョウが主な品目です。小粒な産地ですが1戸あたりの売り上げは北海道のトップクラス(ということは全国のトップクラス)です。
なぜ、むかわ町の花づくりは元気なのでしょうか。
それは、生産者-農協-町役場-普及センターの緻密な連携と、こまわりがきく組織体の小ささです。もちろん、産地となにわ花いちばの担当との緊密な関係もお役に立てていると思います。
花づくりの現場では、農協の評価はかんばしいとはいえません。大きな合併農協になると、個々の生産者のことよりも、農協経営が優先され、資源を貯金や共済に集中せざるをえなくなります。農協の生産者離れです。
幸い、鵡川(むかわ)農協は大型合併農協ではありません。生産者と営農指導員さんとがひじょうに近い距離にあります。
農協なくして農業の発展は考えられません。農協が農協本来の仕事をすること、大きな目を開けて世間の動きをとらえ、進むべき方向を見定め戦略を打ち立てる、それこそ農協の仕事です。
それが生産者に利益をもたらすことを、むかわ町の花づくりは実証しています。