2009年11月4日水曜日

カーネーション生産200周年をめざす「なにわ花いちばカーネーション部会」の取り組み

 これまでにもお伝えしたように、日本のカーネーション生産は1909年(明治42年)にはじまりました。今年(2009年)1月の(社)日本花き生産協会カーネーション部会の生産100周年記念大会では、早々と生産200周年記念大会を2109年(平成121年)に開くことを決めました。



 その200周年にむけ、第4回なにわ花いちばカーネーション部会の研修会(10月29、30日)では役員を改選しました。部会創設以来の役員、東 康敬さん(会長 長崎 60才)、堺沢 豊さん(長野 59才)、稲垣長太郎さん(愛知 59才)、真鍋光裕さん(香川 59才)にかわり、新しい会長に久田賢太郎さん(長崎 25才)を選びました。他の4人の役員さんも30代前半の方々です。200周年記念大会に出席できる可能性がある若者たちが選ばれたのです。農業における技術の進歩はきわめてゆっくりですが、他の分野、とくに医学の進歩はめざましいものがあります。2代目の後継者、25才の久田会長は、200周年大会には3代目、4代目、5代目を引き連れて参加していただけるでしょう。




 もちろん、なにわ花いちばカーネーション部会研修会では200周年に向け、役員を改選しただけではありません。3つの分科会にわかれ、「コロンビアなどからの輸入に対抗して今、何をなすべきか?」、「生産、出荷でのこだわり」、「今後、取り組んでいきたいこと」などを話し合いました。


~さまざまな意見がでました~

・輸入を増やさないために、生産量を維持する

・苗代などの生産経費の削減

・STS処理など前処理技術の再確認し、日持ちが長い花を出荷

・消費者へのカーネーションの使い方の提案

・なにわ独自の日持ち保証規格を作っては

・生産者育種に取り組もう

・市場の部会であるから産地間で作付け品種を調整し、規格を統一しよう

・スリーブに産地名を入れる

分科会だけでは時間が足りず、懇親会でも盛り上がりました。


若い会長を先頭に、懇親会後の夜の大阪でさらに盛り上がったことはいうまでもありません。


それでも翌朝のセリ前挨拶は約1名をのぞいて全員顔をそろえ、その後、品種展示、花屋さんとの話し合い、アンケートとみなさんご活躍でした。


200周年にむかっての第一歩です。