2010年2月3日水曜日

和歌山スプレーマム研究会青年部の具体的活動

                    緊張した様子の青年部のみなさん                  会が終わったあとも話し合いは続きました・・



花の消費拡大は、産地-市場-花店の連携による具体的な活動を・・と、以前お話をしました。また、花の消費者は花屋さんであることも説明しました。



不思議なことですが、花産地では消費者である花屋さんの要望や意見をお聞きした経験がほとんどないのです。それは全国に26,000軒といわれている花屋さんの誰と話をしたらいいかがわからないのです。これまでも産地の研修会などで花屋さんを講師として招いたことはありますが、消費者である花屋さん全体の流れがつかめきれないもどかしさを感じていたのではないでしょうか。



その産地に必要な花屋さんと、生産者を結びつける役割は市場です。市場が得意とする分野です。



生産者と花屋さんの交流会として、1月27日、和歌山県スプレーマム研究会青年部13名と農協担当者が、なにわ花いちばに来場されされました。



夜8時、緊張した面持ちの青年部と花屋さんの話し合いが始まりました。



市場の担当者は、和歌山スプレーマムの方々に必要な花屋さんに出席をお願いしていました。



フラワーデザインスクールの担当者、専門店、webでのみ仕入れる専門店、多くの店を展開するチェーン店、葬儀関係の量販店、スーパーへ納入の量販店、葬儀会社の担当者、場内仲卸、そして産地のライバルともいえる輸入業者・・、さまざまな業態の花店です。こんなことは市場だからできるワザです。



スプレーギクの輸入割合は37%、メジャーな花ではもっとも輸入が多い切り花です。



案の定、輸入のほうがボリュームがあるので、輸入しか使わないとの量販店の発言がありました。天のつぼみを取っているので、花がドーナツ状になり、葬儀用に使いにくいと、生産者にとっては、ずっこけるような意見もありました。輸入業者の品質への自信・・・、国内生産者に欠けている部分でしょうか。


産地では毎年苦労して新しい品種を導入していますが、花店にとってはどこが新しいかわからないなど、生産者がへこむような意見をもかずかずにいただきました。


花店は業態が多く、意見もさまざまであることも痛感されたようです。



和歌山のスプレーマムはどこをターゲットにどんな品種をどんな品質で、生産、出荷していくのか、青年部のみなさんにとって言い足りない、聞き足りなかったようです。夜が更けるのを忘れて話し合いが続きました。

今度は、自分たちが熱き想いをこめて作ったスプレーマムを花屋さん、ぜひ使ってくださいと主張しましょう。日本人の感性にあったスプレーマムの生産、出荷をお待ちしています。


1回ではとてもむりですので、ぜひ続きの会を。

それにしても花産業、早朝のせりから深夜の勉強会まで、よく働く業界ですね。お疲れさまでした。