生産者は、花市場のことを悪代官、花屋は悪徳商人と考えていいます。
貧しい農民から1割の年貢を搾り取る悪代官、農民の汗と涙の結晶である花を安値で買いたたく越後屋。
「越後屋、そちもワルよのう」
「何をおっしゃいます、お代官さまこそ・・・」
「うっひひひ・・・」
チャララ~ン
ひゅっ
必殺仕事人登場。
ちょっと待ってください。
生産者、市場、花屋はかたき同士ではありません。ともに「花産業丸」に乗っている一蓮托生の仲間です。
生産者が作った花を売る、使う、のは花屋さんです。花がよく売れて、花屋さんが儲かってこそ、また次ぎに仕入れていただけるのです。
生産者を川上(かわかみ)、花屋さんを川下(かわしも)に例えられますが、川上から川下まで、川幅が広く、大量の水が流れてこそ生産者が儲かるのです。
今、生産者が苦しいのは川上から大量の水が流れでているのに、川下の川幅が狭まり、流れが悪くなっているからです。市場は川中のダムで、川上、川下の水量を調整するとともに、川幅をも広げようとしています。
生産者-市場-花店が一体となって、川幅を広げ、水が流れるように具体的なを取り組みをしましょう。
そのひとつが、5月のカーネーション生産100年のイベントでした。花屋さんに、今年は日本でカーネーションが作られるようになって100年の記念の年であるということを知っていただきました。花屋さんはそのことをお客さんに伝え、カーネーションを売っていただきました。同時に、(社)日本花き生産協会カーネーション部会が作った、花を買って帰った後の取扱のパンフレットも配っていただきました。
6月は、今出荷されている40品種のスタンダード赤バラのナンバーワンを選びます。名付けてRR-1グランプリ(レッドローズワングランプリ)です。しかし、なにわ花いちば社員のネーミング能力はこのブログ名も含め、すごいですね。ついに「RR-1」が登場しました。
花屋さんにスタンダード赤バラだけでもこんなに多くの品種があること、そこからお好みの品種を選んでいただき、その思い入れの品種を売っていただく、そんなイベントです。花屋さんがバラにどんなこだわりをもっているか、生産者の方々も目で見て確かめてください。みんなで汗をかきましょう。